『今夜もノムリエール』の
イラストブックレビューです。
全くのワイン初心者である著者が、気楽なワインの楽しみ方を
綴るコミックエッセイ。
なんとなく飲んでみようかな〜と思ってスーパーで買ってみた
ワインがイマイチだった…。
こんな経験からワインショップへと出向き、ワインの基礎知識を
学びます。
ざっくりと種類と味の傾向を理解したら、今度は女子会。
家飲みワインを楽しみます。お刺身で作るカルパッチョや
プチトマトブルスケッタなど、手軽に作れるおつまみも
イラストで紹介していて、とってもおいしそう。
そしてワインに合いそう♪
お次はワイン会に参加。
様々なワインを少しずつ楽しめるワイン会は、飲み比べて
味の違いを理解するのに最適な場です。
そこでワイン好きな仲間ができたりして。
人見知りながらもおずおずと参加している著者の態度に
共感してしまいます。
この仲間たちとワインでバーベキューをしたり、ワイナリー見学や
ぶどう収穫ボランティアに参加したり、ワインバーへ出かけたりと
いろんなかたちでワインを楽しんでいる様子が伝わってきます。
ワインバーも、ちょっと緊張してしまうかもしれませんが、
サッパリ目の白、とか濃い目で渋くない赤、とか好みを
伝えられればOK。あとは、店の人が用意してくれます。
『ワイン選びはソムリエに任せて、お客は飲むことを楽しむ。
つまりノムリエでいいんじゃない?』というマスターの言葉が
印象的。
あれこれ知識を細かく頭に入れなくても、好きなワインの味を
伝えてただ飲むことを楽しむ。これって究極のワインの楽しみ方なのでは
ないでしょうか。
それから、著者がワイナリー見学やぶどう収穫をしている箇所を
読んで、日本のワインも気になるなあ、と思いました。
実際にぶどうを育てているところを見て、そこで作られたワインを
飲むって、かなり贅沢なことなのかなと。
ワイナリーに行くのはまだしばらく先になりそうなので、ひとまず
ワインを買って楽しんでみることにします。
また酒代が増える…。でも気分は確実に上がります。
罪な本ですね。