『「孤独」はつくって愉しむもの 』の
イラストブックレビューです。
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「孤独」はつくって愉しむもの: この「贅沢時間」の過ごし方 (知的生きかた文庫)
- 作者: 山〓武也
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: 文庫
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まずは、世の喧騒や雑音をなるべく排除しようとしてみること。それが「孤独」への
第一歩。自分にとって不要なものは次々と削ぎ落としていけば、人生の真実や世の
実相が見えてくる。「孤独」はあらゆる「変なもの」に惑わされないための強力な
武器となるのだ。
集団にいれば集団からの情報を、SNSを利用すればその感想を、ネットを開けば
ニュースにブログ…と、世の中には多くの情報が溢れ、そして学校や会社に属せば
そこに沿うような考え方を求められます。そうした人間関係や情報から離れ、あえて
「孤独」を作り出すことで、どんな効果が得られるのでしょうか。本書は「孤独」の
必要性とそのメリットを解説します。
どこにいてもスマホを手にすれば、誰かと繋がっているような時代です。
そんな時代に、自分がひとりで集中して考える時間を持っているでしょうか。
また、いろんなしがらみから離れてこれが自分自身の考えだ、というものを
持っていると言えるでしょうか。
家族もいるし、会社に行けば他の社員もいるし、手にはスマホを持ってるし、
ということで、なかなかひとりになれる時間はないのではないでしょうか。
そこであえて自分で「孤独」を作り出す。すると、どんなことが起こるのでしょう。
情報に惑わされない。自分自身が本当に望むもの、やりたい事を見つけることが
できる。自分自身の持つ能力を理解できる。客観的に物事を見ることができる。
孤独になる事で、本当の絆を得ることができる。人生を豊かにすることができる。
…と、さまざまなメリットがあります。
一人になる時間を持ち、じっくりと物事を考えてみる。
世論や、周囲の多くの人が是と言っている問題の非について考えてみる。
そうすることで、自分自身の器を大きく、深くしていくことができるのでは
ないでしょうか。
多様性と言われつつも、周囲と違う事をすればどうしても目立ってしまう日本。
しかし、それぞれが自分自身の「個」について深く考えているのであれば、
他人と異なることがむしろメリットになる、というように考えることができる
のではないでしょうか。
「孤独」によって個が際立つ。
周囲に流されることのない、揺るぎなく、より強い「個」を築くためにも、
「孤独」は大切な糧となるのです。