時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。
百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。
このとき、織田信雄軍と伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の
火蓋が切って落とされた──。
破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。
「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の
到来を宣言した圧倒的快作。
金のためなら裏切りも厭わない。
真面目にやるのは大嫌い。
しかし、忍びとしての腕はピカ一の無門。
それでいて、妻のお国には全く頭が上がらない。
なぜ無門がそんな人物になったのか。
非情に見えながらもちらちらと見せる
人間くささが、無門を魅力的な人物へと
仕立て上げている。
その無門が、今まで見失っていた、人間として
大切なものを見つけるシーンでは、ただただ涙…
力なき者は従うか、滅ぼされるか
二つに一つしか道はない。
織田信長が活躍した戦国時代。
教科書に載る華々しい人物の下で
表となり裏となり生き抜いていった者たちの物語。
登場人物の個性の豊かさ、戦略の緻密さや駆け引き、
迫力の戦闘描写で全く飽きさせる事なく最後まで
ぐいぐいひきつける。
歴史ものは得意ではないという方も、
これをきっかけに好きになるかも!
大野くん主演で映画化!!7月1日公開だそうです。
戦闘シーンがすごそうですね~。