ぬこのイラストブックれびゅう

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雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

色々やらかす女性ホルモンと上手に付き合うコツ

女の曲がりカド プレ更年期がやって来た! !』の

イラストブックレビューです。

 アラフォー漫画家が、プレ更年期 に悩まされ、そして立ち向かう
体験コミックエッセイ。

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著者を襲うネガティヴ思考&イライラ、不眠、肌のかさつきなどなど。
赤裸々にその症状を描きます。

プレ更年期、とは聞いた事がある言葉ですが、その症状については
今ひとつ理解していませんでした。
実際、著者については今回のような症状となったわけですが、
必ずしもみんな同じ状態になる、といったものではありません。

女性ホルモン分泌量の減少は、誰にでも訪れるもの。
でも、アラフォーの自分にとっては更年期障害とはもう少し先の話かなと
漠然と思っておりました。とはいえ、白髪が増える、肌のハリが衰える、妙に汗をかく
など目に見える老化現象(または女性ホルモン減少による?)が出てきたため、
何か対策を講じなければいかんなと考えていたのです。

単純に高価な化粧品を使っても肌に合わないことも多いし、白髪を染めるために
ただでさえ苦手な美容院に頻繁に通わなければいかんのか?
そういう外的な事で解決したとしても、その対策をやめたら元どおりなのでは
なんか意味がないような…?

なんかもっと自然に、歳をとるスピードを緩めるような、歳を重ねても快適に
過ごしていけるような、そんな対策はないものか。
そして、身体の内側から元気になるには、女性ホルモンとの関係は必須なのでは?
などと考えていた時に本書に出会いました。
まあ、歳の取り方、身体の衰え方は人それぞれあります。
その中でも、女性ホルモンというのは目に見えないし、ハッキリとこれに効く!
というものでもない。
そのくせ、ありとあらゆる症状を、裏を返せばあらゆる効果をもたらすのです。

自身の不調が女性ホルモンの仕業と発見した著者は、食事、運動、サプリメント
など、様々な対策を実践します。このあたりは大豆が良いとか、運動したら
調子がいいとか、本当に内容としては普通なんです。
でも、不調の前後で比較してみたら、その効果には非常に説得力があります。
手法についても、体の内側から整えていく、というところに共感できます。
サプリメントについては、不足している栄養分を補う、ということですかね。

最終的には、病院でピルを処方してもらう、というところで落ち着きます。
ここまでいくのにも心無い医者にひどい言葉を投げつけられたりして気の毒です。
まだまだ理解が足りないお医者さんもいるですね。

若い頃にはピルというとなんだか怖いイメージがありました。
しかし、ホルモン補助という役目をしっかりと理解し、お医者さんの処方により
適切に飲用すれば、とても頼りになる薬なんだなあということがわかりました。

こうした心身の変調が来るのはまだまだ先の話か、それとも意外と近いのか。
ものすごく不調になるのか、それとも結構軽く済んだりするのか。
ビビリな自分としては、更年期障害やプレ更年期障害の一端を覗いてみたことで
少し安心材料をもらえたように思います。
日々、食事内容に気をつけて、適度な運動をし(これが難しいんだけど)
前向きに事態を受け入れられるよう備えたいと思います。
結果的に老化スピードが緩やかになることも期待しつつ。