ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

「おいしい」と「思い」はリンクしている

ごはんのおとも』の

イラストブックレビューです。

ごはんのおとも

ごはんのおとも

 

 

路地裏の料理店ひとくちやに集まる人たちを、心まで
あたためる8つのレシピ。

f:id:nukoco:20180325130602j:plain

たまごの黄身のしょうゆづけ、しそみその焼きおむすび、
なすの浅漬け、セロリのじゃこ炒め、とりそぼろ…。
ごはんのおともにまつわる登場人物たちの思いを
10ページ程度のマンガで紹介し、レシピもイラストを用いて
紹介しています。

独身のサラリーマン、上京してきた女子大生、旦那さんを
亡くしてしばらくたつおばあさん、幼稚園に通う女の子。
年齢も性別もさまざまな人物が登場し、日常を過ごす中で
おいしい食べ物と、その時に感じる彼らの思いをていねいに
表現しています。

やわらかいタッチはひとびとの優しさを感じさせますし、
暖かく落ち着いた色合いは、食べ物たちとても美味しそうに
時には香りまで漂ってくるように見せてくれます。
特にご飯の王道と言えるような茶色い食べ物(たまごの黄身の
しょうゆ漬けやなめたけなど)が、ほかほかの白いご飯の
上に載っている様子といったら!この絵を見ただけで
おかわりー!と言いたくなります。

おいしいごはんを食べる人の表情は、幸せに満ちています。
そうした表情を見せることでそれを作った人にも幸せを分けてくれるのです。
「おいしい」は、作る人と食べる人、互いの思いがリンクして
成り立つものなのだなあ、と感じさせてくれるおいしいコミックです。