ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

自分も相手も大切にする自己表現法

マンガでやさしくわかるアサーション』の

イラストブックレビューです。

 

マンガでやさしくわかるアサーション

マンガでやさしくわかるアサーション

 

 

アサーションとは、コミュニケーション技法のひとつで、
「自分も相手も大切にする自己表現」のこと。

アサーションの第一人者として活躍する著者によるわかり
やすい解説とストーリーマンガのサンドイッチ形式で
アサーションの基礎を楽しく学べる。

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自分の言いたいことを伝えられない。
多くの人が経験している事だと思います。
アサーションは、自分の思う事を相手に伝える技術。
それも一方的ではなく、相手のことも大切にしながら
さらに自分の事も大切にするのです。

強引に仕事を頼んでくる上司。
自分の仕事もあるから、本当は別の人に頼んで欲しい。
そう主張して揉めるのも嫌だから仕方がない…。

そんな思考を持つ人は多いのではないでしょうか。
自分も若い頃は、苦手なタイプの上司に対してそんな状況になっていました。
当時は解決方法なんて思い浮かばす、同僚と飲みに行って
憂さを晴らしていました。

本書では、人は自分らしく生きる権利がある、と述べています。
それは相手にとっても同じ事なのです。
そして、自分も相手も異なる考えを持っているのが当然である
という事も。

まずは自分の気持ちを分析し、状況を伝え、自分の主張を述べ、
相手に対しても配慮、つまり選択の余地を与える、ということ。

これは、ある程度社会に出て働いている人であれば、身につけている
技術かなとも思います。
それができないと、全部自分で背負い込むことになりますし、
体調を崩したり、退社まで追い込まれる事態になりかねません。

今の世の中は余裕がなくて、皆限界ギリギリで働いている印象があります。
少なくとも、自分がかつて働いていた職場はそうでした。
だからと言って、自分が黙って我慢すればいい、などという考えは
その場は良いかもしれませんが、結局は自分のためにも相手のためにもなりません。

大変なのはお互い様。その状況を変えられないならば、自分と相手の状況を
理解し合い、共有し、新たな発想を生み出していくのが、互いに気持ちの良い
コミュニケーションを生み、仕事に良い結果をもたらすはずです。

忙しいから仕事を押し付け合う?
話し合ってみたら、その忙しい仕事の中に、不要なものが含まれているかも
しれません。それにしても相手と関わらなければ問題点も解決策も
見つからないのです。

これから社会人になる若い世代の人たちにも是非身につけてもらいたい
技術だと思います。自己主張は難しいけど、技術を身につけて経験を
増やしていけば、自分らしく生きていくベースとなっていくのです。