『もっと楽しく、少しだけていねいなお母さん仕事 -家事力をぐんと上げる93のヒント』の
イラストブックレビューです。
もっと楽しく、少しだけていねいなお母さん仕事 -家事力をぐんと上げる93のヒント- (正しく暮らすシリーズ)
- 作者: ひぐまあさこ
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いつもスッキリ、すこやかで楽しいひぐま家を切り盛りする主婦、
ひぐまあさこさんが、全てがうまく回り出す生活のコツを紹介。
食べること、おうちを整えること、体を整えること、
育てること、作ること…など、章ごとに心がけていることや
こだわりなどを紹介しています。
人にすすめられて手にした本なのですが、最初の感想は
『すごすぎて参考にならない!(笑)』でした。
家の中はスッキリと美しく、電子レンジを全く使用せずに、栄養バランスの
整った彩り豊かな食卓、手づくりの薬に、ハンドメイドの布製品まで!!
いやあ、これ自分にはひとつもできない!
何というか、新人で何にもわからんのに営業でトップセールスになれる本を
買っちゃった!みたいな。
それゆえ購入して一度読んでからしばらく放置していたのですが、
この頃再読してみて感想が変わりました。
この方の専業主婦としての才能が高い!という点を楽しむのだと。
家族、家の中、周囲全体に目が行く。
家族の個人、家の中のピンポイントにも目が行く。
この外から内から自由に目線を向けられるのは、まさに家庭内監督。
そして、何よりご本人が楽しんで主婦業されているということが伝わってきます。
これ大事ですね。
食事、掃除、子育てと、毎日慌ただしく過ぎて行く時間の中で
ついつい手を抜いてしまったり、自分の仕事に虚しさを感じることも
あると思います。特に、家庭での仕事は会社での仕事と違って結果が見えづらい、
評価されづらい、ということもありますし・・・。
しかし、著者は、3人目のお子さんを授かった時に主婦のプロになる事を
決意したそうです。そんな文章を読んでみると、ご本人としてはその
目線を自由に変えられる能力や手先の器用さなんかは、実は家庭の外で
使いたい才能だったのかなと。
子どもができた事により、その能力を家庭のために全力で使う、と決めた事で
このように書籍化するくらい能力が開花され、周囲に評価されたのではないかと思います。
日々を大切に、丁寧に過ごすこと。
小さな変化を見逃さず、ちょっとした幸せを手に入れるのが上手なこと。
これを心がけて実践しやすいのが、実は主婦という仕事なのかもしれません。
主婦業を極めるのは難しいけれど、心がけくらいは実践してみよう、
そんな風に思わせてくれた一冊でした。