ぬこのイラストブックれびゅう

ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

あした死ぬかもよ?』の

イラストブックレビューです。

 

あした死ぬかもよ?

あした死ぬかもよ?

 

 人生最後の日に笑って死ねる27の質問。
あした死ぬとしたら、何をしますか?

f:id:nukoco:20170924163350j:plain

 

人には必ず死が訪れる。その事を本当に理解していますか?
なんとなく過ごしたその1日は、誰かが必死に望んでも
手に入れることができなかった1日かもしれない。

ひすい氏は読者に様々な質問を投げかけます。
死ぬ前にやりたいことリスト10は?
あなたの人生は100点満点中、今何点?
なんのために、この命を使いたい?
など、どれもこれも思わず考え込んでしまう質問ばかり。

まずは自分が80歳くらいまで生きるとして、残された時間は
どれくらいなのか、両親に会える時間は?
あと何回桜を見ることができるのか?
具体的な数字を見ることで、自分の人生に限りがある事を理解します。
改めて考えて見ると、結構少ないですね。

時間に気づいたら、夢を思い出す、また再確認する。
いつかやる、って言ってる時間はあるのか?

自分は何をしに生まれてきたのか?
何をすれば満足して最期を迎える事ができるのか?

心の奥底にある、本当の自分の声が聞こえているか?
またはその声に従って生きているか。

自分にとっての現状を冷静に理解し、やりたい事を明確にし、
やるべき事を自覚して、自分に素直に生きる。
こういった事を段階を経て、わかりやすく頭と心に落ちていく構成と
なっています。

各章の間には、ひすい氏らしく、様々な人物の名言が挿入されて
います。ここで出会う言葉たちにも沁みるものが多くあるので
気に入ったものは自分の座右の銘にするのもいいかもしれません。

死を柱にして自分の事を見つめ直す事で、今まで見えていなかった
自分を見つけることができるかも。
様々な自己啓発本を集めたような、それでいてどれにもない切り口。
自分に課せられた今の役目にがんじがらめになっていて、逃げ出すことも
できない、と思っているような人にはぜひ読んでもらいたい。
状況を変えてもいつかは死ぬし、変えなくても死ぬんですから。
どうせ死ぬならいい環境で、後悔なく逝きたいものです。