『北のダンナと西のヨメ 』の
イラストブックレビューです。
そこらへんを鶴が舞い、シカとしょっちゅう事故る北海道。
死ぬほどうるさいバスの中、おばちゃんが飴を仕込むコテコテの地、
関西。漫画家夫婦の当たり前に戸惑い、身悶える県民性コミックエッセイ。
北海道は釧路出身のダンナ、兵庫県は神戸出身のヨメ。
環境、生活、文化、言葉…などなど、たびたび発見する違いに
驚き爆笑!してしまいます。
特に北海道については、釧路と函館間が500キロメートル、
釧路と旭川間も300キロメートル以上など、道内距離感がすごい!
数100キロも離れている場所に行くなんて、車だと何時間かかるのかな?
想像もつきません。道内移動についでなし!なるほど…。
一方の関西では在来線の電車に乗って1時間もすれば他県に入れるという。
こりゃあ京都のついでに大阪、神戸もありな状況です。
関東もわりとそんなかんじですよね。やはり北海道はでっかいどう。
食べ物はどうでしょう。
いくらなどの魚卵はふりかけ感覚でドバドバかける道民。
これは新鮮な魚卵が安く手に入るからですよね。うらやましい。
神戸はカレー、肉じゃがなどの肉料理は牛肉を使用することが
多いとか。へえぇ〜、ですね。やはり神戸牛の産地だから?
それぞれ実家に美味しいものがあるというのはいいですね。
またジャンルが違っているのがいい。2倍楽しめます。
漫画家夫婦であるからか、その違いはネタとして大いに
役立ち、なおかつ夫婦で楽しんでいる様子が伝わります。
相手の大事にしている面は認めて、時には譲り合い迎合し。
出身の異なる2人が出会ったからこそ、それぞれの生まれ育った
環境が融合した新しい暮らしがはじまるのです。
そしてその違いが、相手への理解を深め、距離を縮めるアイテムと
なるのです。
パートナーの背景丸ごとおもしろがり、尊敬している様子が
伝わる、おもしろ県民性コミックエッセイです。