ぬこのイラストブックれびゅう

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雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

自律神経を整えると人生が変わる!?

まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』の

イラストブックレビューです。

 

だるい・ストレス・不眠・不安・イライラ・焦り・緊張・
肌荒れ・便秘・免疫力の低下…。
心身の様々な不調は自律神経を整えると改善します。
その改善法をわかりやすくマンガで解説。

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マンガ家一色美穂さんが、自律神経研究の第一人者、
順天堂大学教授の小林弘幸先生に、日常でできる自律神経の
乱れを整える方法を教わります。

一色さんはマンガ家という職業のせいか、深夜まで作業を
行ったり、食事時間も一定にならないなど、不規則な生活を
送っています。そして、朝は起きられない、肌の調子が悪い、
すぐに怒ったり落ち込んだりする…などなど、心身に
不調が起こっています。

一色さんのくたびれ具合や、解説に衝撃を受けるシーンなど
表情が豊かで、ユーモアたっぷりに描かれています。
仕事が忙しくなると生活が不規則になり、なんとなく不調な
状態が続いている…という状況は、だれにでも起こりうる事です。
その様子をわかりやすく、おもしろく、端的に伝えてくれます。

そして、医師として解説している小林弘幸先生。
一時期、著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか』が話題となり、
年間10冊くらい本を出していらした時期もあったのではないでしょうか。
今回の自律神経の整え方は、『なぜ「これ」は健康にいいのか』の
マンガ版に近いかもしれませんね。
ただし、本書は自律神経がうまく働いていない実際の人物が、
自ら自律神経を整える行動を試してみるのに対して、
『なぜ「これ」』は 医師から一方的に解説するもの、という違いでしょうか。

自分の意思と関係のないところで、体がうまく動くように
勝手に働いてくれる自律神経は、交感神経と副交感神経の2つ。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役目になります。
朝起きてカーテンを開けると、交感神経が刺激されて目が覚め
体も起きて活動状態に入ります。
夜には副交感神経が優位となり、体を休めることができるのです。

不規則な生活により、これらの神経の働きが乱れると、
夜に眠れなくなったり、朝起きられなかったり。
眠れなければ肌も荒れてきます。イライラもするでしょう。
シンプルなのですが、早寝早起きは自律神経の働きを
最大限に活用し、活動のパフォーマンス上げるのに最も
適した方法と言えるのです。
あ、やっぱり『なぜ「これ」は健康にいいのか』と同じだ(笑)。

『なぜ「これ」』を、を読んだ人でも、本書はマンガで解説していることで
よりやさしく、わかりやすくなっているので、復習するのに
適しているのでないでしょうか。

自律神経についてひと通り説明した後は、いよいよ自律神経の
整え方です。
笑顔で深呼吸、ゆっくりを心がける、といった、そんな簡単な
ことで!?と思うようなことも、なぜ良いのか、ということを
わかりやすく解説してくれるので納得できます。
この意識しながら行う、というのが非常に大切なことなのだと
思っています。

他には自律神経が整う夜の過ごし方、自律神経が整う朝の過ごし方、
自律神経を味方につける仕事術などを紹介。
どれも難しいことはなく、やろうと思えばすぐできる内容です。

体は 目に見える部分ではなく、目に見えない部分も頑張って
くれています。自律神経は、人間を生かそうと休みなく
働いてくれているのです。
そうした、見えない部分にも目を向ける、意識する事が
大事なのだなあとつくづく感じました。
そのよう意識して生活していれば、自律神経は必ず応えて
くれて、私たちの心と身体を生き生きとしてものへと
変えていってくれるのです。

自律神経が整う環境は、人間が最も快適に過ごせる生活。
状況によっては、そのように過ごす事ができず、自律神経が
乱れてしまうこともあるかもしれません。
でも、こうすればまた整える事ができるぞ!ということを
知っていれば、心身の調子をひどく崩すような状態になるのを
防げるかもしれません。
または、自分の心身に日頃から注意を向けることで、
今の状態は良くないから変えよう、とか、そういった対応力も
できてくるかもしれません。

自律神経って、結構大事な仕事してますよ。
気にしたことないなあと思った方、最近ダルい、調子悪いと
思っている方。手軽にマンガで自律神経について学んでみませんか。