ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

場所の数だけ宿るものがある

『スピ☆散歩ぶらりパワスポ霊感旅』の

イラストブックレビューです。

 

スピ☆散歩ぶらりパワスポ霊感旅 2 (HONKOWAコミックス)

スピ☆散歩ぶらりパワスポ霊感旅 2 (HONKOWAコミックス)

 

 不思議なモノが見えちゃう漫画家がパワースポットに
行くと何が見えるのか?
神社仏閣の新たな魅力を発見できるコミックエッセイ
第2弾。

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今回は上野の寛永寺をはじめ、箱根神社奈良の大仏など
有名な観光スポットに訪れます。

上野公園全体が、旧寛永寺の敷地だったとか。
敷地内には清水観音堂や花園稲荷神社、弁天堂、上野東照宮など
様々な建物があります。それぞれを訪れてみると、白いお坊さんがいたり
狐がいたりと、その場所ごとに異なるものが現れます。
そして各人、動物、モノがお告げや発言?をするのです。
神々しいものからのお告げに身が引き締まる思いと、昔から続く
神々を敬う人々の景色から、自分もその連綿と続いてきたメンバーの
一員であるということが心にストンと落ちる、不思議なお話でした。

もうひとつ印象的だったのは奈良の大仏と、古都・藤原京である
大和三山。神の象徴である大仏は、上を見よ、とメッセージを
送ってきます。願いが天に届くのを見極めよ、という意味のようです。
災難の続いた奈良時代。人々の多くの祈りを必要とし、その祈りを受け
天に届けるために大仏は存在しています。著者も大仏が発するその
不思議な空気に心が静かになり、心地良い感覚を覚えたようです。
人々の願いを聴き続けてなお、安らぎを与えてくれる大仏の存在に
神秘さを感じます。

そして、大和三山耳成山畝傍山、天香具山の三山から成り、
この中心に持統天皇藤原京を遷都しました。
それぞれの山には、シャーマンのような、野生的な?格好の
者たちが現れます。この時代の人々は、自然を通じて、神の存在と
繋がっていたようです。都や人々の繁栄よりも、自然と共に
心地よく暮らしていくことを選んでいた、そんな時代であったようで
おもしろいな、と思います。

宇宙的なエネルギーあり、場所を守るお坊さんあり、神として
祀られている動物あり、人柱として神に捧げられた霊あり…
一般的には目に見えない、いろんな時代を生きた、いろんな
ものがそれぞれの場所に存在しています。
ひとつひとつが意味があるものなのだなと感じます。
そしてこれだけいろいろあると、時代や場所など、あれこれ
区別して思い込むことがアホらしいなあと思いました。
霊も宇宙人もみんな同じ場所に存在してるんだ!
そんなことを感じたコミックエッセイでした。