ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

ミライを生きる君たちへ

ミライの授業』の

イラストブックレビューです。

 

ミライの授業

ミライの授業

 

 

京都大学客員准教授の著者が、中学生に向けて提言したミライの作り方。
なぜ勉強をするのか、といった問いかけからはじまり、未来を作る5つの法則を、過去の
偉人が達成した事柄と交えてわかりやすく解説します。

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14歳の君が生きるこの世界は、親の世代が子供の頃に夢にも思わなかった未来だと
著者は言っています。
確かに、40代の自分が小学生の頃は、黒電話でダイヤル式(プッシュホンもあったけど)、
テレビはブラウン管…。
それが手のひらサイズで持ち運べる電話になり、その中にテレビやゲーム、
辞書に百科事典、世界中の情報が入っているわけです。
そんな未来は全く想像していませんでした。改めて考えるとびっくりです。

世界を変える旅は『違和感』から始まる
冒険には『地図』が必要だ
1行の『ルール』が世界を変える

など、5つの法則を偉人の業績をからめて解説しています。
有名なフォードやコペルニクスなどが登場しますが、日本国憲法の草案づくりや、
日本とアメリカの通訳として活躍したベアテ・シロタ・ゴードンなど、はじめて
聞く名前もありました。

通常の偉人伝と違うところは、彼ら、彼女らが偉業を成し遂げた理由 をわかりやすく
解説している部分。たまたま発見したのではなく、とことん調査する事。
先入観にとらわれる事なく、客観的に結果を分析すること。
思い込みだけではだめで、聞く人が納得できる材料を用意すること。
より遠くに行くには、優れたチームが必要であること。

これは14歳に向けた自己啓発書です。
過去の偉人の行動から、決して彼らが特別な人物だからできたわけでは
なく、達成したのにはそれなりの理由があったことを理解する。
そして、先入観にとらわれない新しい発想と、その発想を納得してもらうだけの
説得力あるデータ、不足する経験値を補う仲間を見つける。
そのようにして新しい未来を作っていって欲しいのです。

もちろんかつて14歳だった人たち(自分も含む)にも有効です。
50歳にして第2の人生を歩き始めた伊能忠敬や、60歳を過ぎて世界闘争の
最前線に足を踏み入れた緒方貞子などの例もあります。
自分が変革者になれるかどうかは、自分が決意した瞬間に決まるのです。

…でもやっぱり、10代の人に読んでもらうのがいいかな。
大人はこれを読んで、10代に薦めるのが適しているかなと思いました。