忙しい朝でもムリなく作れる手軽なものから、
少し手の込んだお弁当まで。
すぐに作りたくなる、おいしそうなお弁当の
レシピ集。
焼き鮭、卵焼き、きんぴらごぼうといった
定番おかずがつまった基本のお弁当をはじめ、
作りおきおかずやフライパンで作るどんぶり弁当などを紹介。
映画「かもめ食堂」「めがね」などのフードスタイリングをつとめる
飯島奈美さん。
この方の料理とスタイリングは気取っておらず、あたたかい。
きっちりきれいにつめた、売っているようなお弁当ではなくて
誰かが、誰かのために作ったお弁当なんだなあという空気が
伝わってくる。
お料理とスタイリングは別、というのもレシピ本では
良くあるのですが、飯島さんはお料理を作るときに
常に誰が、どのような場所で、どのような時に食べるのか、
という全体のシーンが明確になっていて、その一部として
料理がある、というように考えているのかなと。
料理スタイリングについて、監督の目を持って取り組んで
いらっしゃるように見えます。
A5版の小さな判型の写真のなかに、様々な家族、またはシングルが、
そしてあらゆるシチュエーションがつまっていて、それぞれが
どんな風にお弁当を広げて食べるのだろう・・・
そんな楽しい想像をさせてくれる本です。
レシピは難しいものではなく、きちんと読んでつくれば
おいしく作れることができそう。
できそう、というのは娘や夫に作ろうかと思って買ったのに
ここに載っている弁当を誰かに作ってもらって、それを自分が
食べたいな~と思ってしまうために、未だ作っておりません。
いや、充分実用的なんですよ?
でも自分的にはフォトブックとして楽しんで、時折開いています。
そんな用途の料理本をいくつか持っています。
料理写真てなんだか癒されるんです。