ぬこのイラストブックれびゅう

雑読猫、ぬこによるイラストブックレビュー。本との出合いにお役に立てれば幸いです。

何が美しいかは一人ひとりが心に決めなければならない

いつもぼんやりしていた友人のせった君。
彼には嫉妬してしまうほどの音楽の才能があった。

大人になった僕たちは彼がピアノをひいている
鎌倉のバーで会うようになる。

少年から青年にかけての才能、嫉妬、成長、
そして起こる事件とは。

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世間に認められることを全く気にせずに
あふれる才能を持った作曲家と、音楽の
才能には恵まれないが、世間からの評価を
切望した友人である主人公。

二人の友情と音楽を続けること、生み出すこと、
それを横で見守るつらさ、そして喜び。

登場人物たちの強い思いが錯綜する。

作曲に関する表記が各所あります。
かつてピアノを習ってたこともある自分ですが
長調から転調して… などよくわからない部分も
ありました。
実際にこんなメロディなんだろな~と想像しながら
読む事ができたら、なおいっそう物語に入って
いけたのでしょう。そこが残念。

『音楽』って何なのか。純粋に音楽に取り組む
姿は本当に美しいのです。しかしその美しさは
決められたものではない。

一人ひとりが心に決めなければならないのです。

 

 

世界でいちばん美しい (小学館文庫)

世界でいちばん美しい (小学館文庫)